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大阪で高気密・高断熱の注文住宅を建てよう!断熱性能の種類 | 大阪注文住宅ガイド

住宅性能

大阪で高気密・高断熱の注文住宅を建てよう!断熱性能の種類

住宅性能

公開:2023.12.08 更新:2023.12.12

高気密・高断熱住宅は、外気の侵入を抑制し室内の空気を外部に漏らさない構造で、断熱性が向上します。高気密は、住宅において外気が室内に侵入せず、室内の空気が外部に漏れない状態を指します。これにより、断熱材の隙間が減少し、室温を効果的に保つことができます。

高品質な建材の利用と、正確で慎重な施工は手間やコストがかかりますが、将来的な快適な生活環境やメンテナンス、ランニングコストの削減に寄与し、費用以上の価値が得られるでしょう。

高気密・高断熱住宅とは?

高気密住宅とは?

高気密とは、住宅において外気が室内に侵入せず、また室内の空気が外部に漏れない状態を指します。これにより、断熱材の隙間が減少し、室温を効果的に保つことができます。一般的な隙間が生じやすい箇所は、壁や天井、窓、接続部、パイプ管などです。

これらの隙間を最小限に抑えるためには、精度の高い建材と、隙間のない施工が必要です。高品質な建材の利用と、正確で慎重な施工は手間やコストがかかりますが、将来的な快適な生活環境やメンテナンス、ランニングコストの削減に寄与し、費用以上の価値が得られるでしょう。

気密性能の指標「C値」

気密性は、建物の延べ床面積に対する隙間面積の割合を示すC値によって評価されます。この数値が小さいほど建物の隙間が少なく、気密性が高いことを示します。

C値 = 家の隙間面積(㎠) / 建物の延べ床面積(㎡)

たとえば、30坪(99.2㎡)の住宅でC値が1の場合、家全体の隙間は99.17㎠(名刺2枚程度)となります。同じく30坪の住宅でC値が0.5の場合、隙間は名刺1枚分にまで減少します。

C値は最低でも1以下でなければ気密性が高いとは言えません。C値の測定は、建設された建物内で専門の気密測定試験機を使用して行います。

高断熱住宅とは?

高断熱は、外壁、屋根(天井)、床などに断熱材を取り入れ、また窓などの開口部にはペアガラスなどの優れた断熱材を用いることで、室内の温度を外部に逃さないようにする建築手法です。例えば、家全体を魔法瓶のように保温できれば、外部の気候の影響を受けにくく、室内を一定の快適な温度に保つことができます。

断熱性能の指標「UA値」

断熱性の指標は、UA値(外皮平均熱貫流率)で示されます。値が小さいほど、熱が外に逃げにくく、断熱性能が高いということがわかります。

UA値=外皮平均熱貫流率(W/㎡K)/外皮表面積(㎡)

Uは熱貫流率で、壁や床などの部分ごとの熱の伝わりやすさを表します。UAのAはアベレージ=平均です。つまり、天井、壁、床、窓、ドアなどの部位ごとの差をおしなべて、家の外側(外皮)の表面積1㎡あたり室内から外へ熱(W)が伝わる量を示しています。

W=ワットのことで、何ワットの熱が伝わるか、熱量を意味します。K=ケルビンで、絶対温度(1℃)のことです。つまり、㎡Kとは、内と外で1℃の温度差があった場合、表面積1㎡あたりどれだけの熱(W)が外に伝わるかという意味合いです。

高気密・高断熱住宅のメリット・デメリットとは?

高気密・高断熱住宅のメリット

省エネ

高気密・高断熱住宅は、家の隙間が少なく、冷暖房によって調整された室内の空気が外部に逃げにくいという利点があります。これにより、外気温の変動に強く、冷暖房の温度設定を極端に上げたり下げたりする必要がありません。冷暖房の効率が向上し、結果として光熱費の削減が期待できます。

2003年に制定された建築基準法の改正により、高気密・高断熱住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられました。このシステムにより、窓を開けなくても室内の空気が循環し、定期的な換気の必要がありません。夏は涼しく、冬は温かく快適な生活が維持されるため、1年中のエネルギー効率が向上します。

ヒートショック防止

ヒートショックは急激な温度変化により引き起こされ、血圧が急上昇または急下降し、心筋梗塞や脳卒中などの病気を引き起こす現象です。例えば、温かいリビングから寒い脱衣所、または寒い脱衣所から温かい浴室へと移動する際の温度差が原因となります。

東京都健康長寿医療センター研究所の調査によれば、2011年におけるヒートショックに関連した死亡者数が交通事故の死亡者数の3倍以上であったことが明らかにされています。

高気密・高断熱住宅は、家全体の温度を均一に維持するため、ヒートショックのリスクを軽減できます。

高気密・高断熱住宅のデメリット

乾燥

高気密・高断熱住宅は外部からの湿気が侵入しづらく、それにより室内が乾燥しやすい環境となります。洗濯物を室内で干すと迅速に乾く利点がありますが、一方で静電気の発生、肌トラブル、風邪を引きやすくなるなどのリスクも考慮されます。乾燥を避けるためには、加湿器を設置するなどの対策が必要です。

結露

壁内に設けられた断熱材と柱の隙間に温かい空気が侵入すると、「壁内結露」と呼ばれる現象が発生することがあります。この壁内結露は、建物の柱や土台に損傷やカビの原因を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。壁内結露を予防するためには、適切な建材の選定や防湿気密シートの施工などが有効です。

断熱性能の種類とは?内断熱と外断熱

住宅の断熱工法にはいくつかの種類がありますが、通常は「内断熱」または「外断熱」のどちらかが一般的に採用されています。

木造住宅では通常、内断熱が、鉄骨造住宅では外断熱がよく採用されます。一般的な工法では、壁に内断熱を採用し、基礎や屋根部分には外断熱を用いるなど、部分的に手法を使い分けることがあります。また、場合によっては両方の手法を組み合わせることもあります。

内断熱

壁や柱の内側や隙間に断熱材を充填する方法です。主にグラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなどの繊維系断熱材が使用されます。施工が容易で多くの現場で利用されており、そのため施工コストも比較的安価です。

外断熱

建物の外側を断熱材で覆う断熱手法です。硬質ウレタンフォームやポリスチレンフォーム、フェノールフォームなどのプラスチック系断熱材を板状に加工して表面に配置します。この手法は手間がかかり、充填断熱工法と比較して施工コストが高くなる可能性があります。


高気密・高断熱住宅は、外気の侵入を抑制し室内の空気を外部に漏らさない構造で、断熱性が向上します。気密性能は「C値」で評価され、数値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高いとされます。

高断熱は、建物外部に断熱材を使用し、室内の温度を外部に逃がさない工法で、性能は「UA値」で示されます。これにより、高気密・高断熱住宅は省エネ効果があり、ヒートショックのリスクを軽減します。ただし、室内が乾燥しやすくなり、壁内結露のリスクもあるため、加湿器の設置や建材の選定が必要です。

住宅の断熱工法には「内断熱」と「外断熱」があり、木造住宅では通常内断熱が、鉄骨造住宅では外断熱が採用されます。それぞれメリット・デメリットがあり、適切な手法の選定が重要です。

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