自然素材と薪ストーブの温かさで別荘のような注文住宅に!二拠点居住の難しさ
公開:2024.05.30 更新:2024.07.09近年、都市部と地方に拠点を持つ二拠点居住が注目を集めています。都会の便利さと地方の自然の魅力を両立できるこのライフスタイルは、特にシニア層に人気です。しかし、経済的負担やセキュリティ面での課題もあります。
そこで、都会の住まいを維持しつつ、別荘のような温かみのある注文住宅を建てる選択肢もあります。薪ストーブの暖かさと自然素材を使用した住まいは、心地よい香りと質感を提供します。今回は、理想的な住まいを実現した事例を通じて、二拠点居住の魅力と難しさを紹介します。
目次
別荘のような家を建てたい~二拠点居住への憧れ
二拠点居住とは、都市部と地方部に拠点を持つ、ライフスタイルのことを指します。新たな生活スタイルとして、近年、シニア層をはじめ、さまざまな世代の方から注目を集めています。
◇別荘のような家を希望した理由
淡路島がお好きなとあるご夫婦のお話です。お2人は非常に淡路島を気に入っており、何度も島を訪れるなど、実際に別荘を購入予定でした。しかし、淡路島での生活に不安を覚えていたこと、老後は自宅に友人を招きたいと考えていたことから別荘の購入および二拠点居住は断念されました。その代わり、別荘のような住宅への建て替えを決心されたそうです。
◇近年シニア層で高まる二拠点居住への憧れ
近年、シニア層の間で二拠点居住への憧れが高まっています。二拠点居住とは、現在の住まいを維持しながら、地方にも新たな拠点を築き、二ヶ所を行き来する生活スタイルです。このスタイルは、主に都会に住む人々が地方の魅力を享受しつつ、これまでの生活も維持したいと考えるシニア層にとって非常に魅力的です。
平成26年9月に首相官邸で行われた「まち・ひと・しごと創生会議」の会議資料によると、シニア層(60代の男女)の32.5%が二拠点居住をしてみたいと回答しています。これは他の年代と比べても高い割合であり、シニア層に特に人気があることが分かります。
二拠点居住は難しい?ランニングコストやセキュリティ面の課題
画像出典先:フォトAC
二拠点居住は、都市と地方の両方で生活を楽しむ新しいライフスタイルとして注目を集めています。しかし、このライフスタイルには魅力だけでなく、いくつかの課題も存在します。
◇二拠点居住の魅力
二拠点居住の魅力は、都会と地方それぞれの良いところを両方楽しむことができる点にあります。都会では、交通機関が発達しており、公共サービスも充実しています。生活に必要なものはほとんど手に入り、便利な暮らしを送ることができます。
一方、多くの地方都市では、車や電車で数十分ほど移動すると田園風景が広がり、山や川が身近に感じられるようになります。人の手があまり入っていない自然の近くで生活することができるのが、地方での暮らしのメリットです。
生活拠点を都会と地方に二ヶ所持つことで、これら両方の暮らしを満喫することができます。都会の便利さを享受しながら、週末や休暇には地方の自然の中でリラックスするという生活スタイルが可能です。
また、二拠点居住には、生活環境が大きく変わりすぎないという利点もあります。現在の住居を持ちながら新しい生活拠点を持つことで、近所の人との付き合いやかかりつけの病院、行き慣れたレストランなど、続けていきたい関係を維持しつつ、地方での新しい暮らしを楽しむことができます。これにより、急激な環境変化にストレスを感じることなく、都会と地方のいいとこ取りをした生活を送ることができます。
◇二拠点居住の課題
二拠点居住の最大のデメリットは、経済的な問題です。二つの住宅を維持するためには、賃料や水道光熱費など、毎月の固定費が大幅に増加します。また、地方では公共交通機関が発達していないため、車を併用する必要が出てくる可能性があります。これにより、公共交通機関の交通費に加えて車の維持費もかかるため、高いコストが必要となります。
さらに、セキュリティ面でも課題があります。都会のマンションではオートロックや防犯カメラが一般的ですが、地方ではそうした設備が整っていないことが多いです。周辺の道路にも街灯が少なく、夜間の外出時には特に注意が必要です。
また、二拠点居住では、片方の住宅が留守になりやすく、空き巣などのリスクが高まります。どちらかの住居を留守にしている間も、安全性を確保するためにしっかりとしたセキュリティ対策が必要です。
薪ストーブと自然素材で別荘のような家を実現
ゆらゆらと揺れる炎が魅力的な薪ストーブをはじめ、自然素材をふんだんに使用することにより、心地よい暮らしの実現が可能です。こちらでは、薪ストーブの魅力的や自然素材を使用した心地よい暮らしについて、詳しくご紹介いたします。
◇薪ストーブの魅力
薪ストーブの最大の魅力として、室内に居ながら、ゆらゆらと揺れる炎およびキャンプ感覚を楽しめる点が挙げられるでしょう。また、薪ストーブは電力を必要としないため、薪さえあれば、停電時でも使用が可能です。薪のはぜる音や薪が燃える匂いを味わいながら、料理を楽しむのもよいでしょう。
◇自然素材をふんだんに使用して心地よい暮らしを実現
同じ木材でも、集成材と比べて自然素材の無垢材の方がより癒される香りや、質感を感じやすいと言われています。そのため、自然素材をふんだんに使用することにより、心地よい暮らしの実現が可能です。
また、自然素材を使用した住宅はシックハウス症候群やアレルギーの発症リスクなどをも抑制できると言われています。小さなお子さま、ご高齢の方、ペットがいるご家庭であっても、安心して、日々の生活が送れるでしょう。
こだわりのキッチンと薪ストーブで友人を招きたくなる家の施工事例
イムラとは、奈良県奈良市に本社を構える工務店のことを指します。奈良県のみならず、大阪府、京都府・滋賀県・兵庫県・和歌山県・三重県の一部のエリアで建設工事の請負および設計・施工管理、住宅の売買および住宅販売、不動産の売買、住宅のリフォーム工事、建築用資材および住宅機器の販売、損害保険の取り扱い、古民家再生工事などを手掛けています。
こちらでは、大阪府で注文住宅の新築をご検討中の方に向けて、イムラの施工事例について、詳しくご紹介いたします。
◇料理がしたくなるこだわりのキッチン
この事例では、キッチンのデザインにこだわり、自宅での料理が楽しみになるような空間を作り上げました。入居してから1年未満でありながら、すでに20組ほどの友人を招いています。キッチンにはお店のようなカウンターが設置されており、3人から4人が座って料理を楽しめるようになっています。
もともと料理が苦手だった家主が、今ではお客様をおもてなしすることが趣味となり、友人たちを驚かせています。以前は釣りが趣味だったのが、今では料理に夢中になり、その変化に友人たちも「人が変わったみたい」と驚くほどです。
また、キッチンのハイカウンターは、おばんざい屋さんのように料理を盛った鉢が並べられるよう、奥行きを広めに設計されています。
◇別荘のような空間を可能にした薪ストーブ
この事例では、広めの土間と薪ストーブを設置することで、別荘のような理想の空間を実現しました。エアコンとは異なり、薪ストーブの暖かさはじんわりと体に伝わり、家全体を包み込むような温もりを提供します。薪ストーブ一台で2階まで暖かくなるため、日中に薪ストーブを付けておけば、夜になって火が消えても家全体が暖かいままで、就寝時や翌朝もエアコンを使う必要がありません。
◇肌さわりのよい節がない床
こちらの事例では、節がない床を標準仕様として採用し、木をたくさん使った温かみのある住まいを実現しました。特に、地元の銘木である吉野杉をふんだんに使用した「吉野杉の家」を提供するイムラによって、細部まで丁寧に仕上げられています。
吉野杉は香りがよく、家全体が木の香りで満たされるため、心地よい空間を作り出します。さらに、吉野杉は時間をかけて成長するため、他県産材よりも柱としての強度が高く、耐久性にも優れています。
二拠点居住とは、都市部と地方部に拠点を持つライフスタイルで、近年シニア層をはじめさまざまな世代から注目されています。このスタイルは、都会の便利さと地方の自然の良さを両方楽しむことができ、急激な生活環境の変化を避けながら新しい暮らしを楽しむことができます。
二拠点居住の最大のデメリットは経済的な負担です。二つの住宅を維持するための賃料や光熱費、交通費などが大幅に増加し、特に地方では車の維持費も必要です。さらに、セキュリティ面でも課題があり、留守中の住宅の安全対策が重要です。 紹介した事例では、薪ストーブと自然素材を使い、心地よい暮らしを実現しています。
薪ストーブの暖かさや自然素材の無垢材を使用することで、家全体が温かく快適な空間になります。また、こだわりのキッチンデザインにより、家主が料理を楽しみ、友人を招いておもてなしをする趣味が生まれました。